日本の金融リテラシーは低すぎる！？アイフィスが取り組む子ども向け金融セミナーの様子を大公開！
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられクレジットカードやローン契約も可能となったことで、
18歳までの金融教育が急務となり、高校でも金融教育が必修科目となりました。
「お金のことは家庭で教えるもの」という日本旧来の風潮から比べると、高校での教育義務化は大きな進歩と言えます。
しかしながら、欧米に比べると日本の金融リテラシーは残念ながらまだまだ低いのが現状です。
1.子どもへの金融教育の重要性
昔は、親が物を購入するときのやりとりやお金を払う様子を見て、子どもは限られたお金で購入する方法や、お買い物を通じての物の価値を覚えていました。
ところが、現代ではキャッシュレス決済やインターネットからの注文など、便利さが増す一方で、実際にお金を手にしてお買い物をする機会が減ってしまいました。
親が現金で支払いをする場面が少なくなったことで、子どもが「お金」に触れ、お金の使い方、お金の大切さを学べる機会がどんどん減っています。
だからこそ今、お金について学び考える場が必要となっているのです。
日本の現状を知る
18歳以上を対象にした調査「金融リテラシー調査2022年（金融広報中央委員会）」によると、
「学校等で金融教育を受けた」との認識がある人⇒全体の7.1％
更に、「金融知識に自信がある」人のウエイト比では、米国71％に対して、日本はわずか12％と驚くほどの開きがありました。
米国に比べ日本の金融知識の低さに衝撃を受ける結果ではありますが、併せて幼少期からの金融教育の重要性が分かる調査結果もご紹介します。
同調査にて、生活設計や家計管理などの「金融教育を受けた」と認識している18-24歳までの学生の正答率（52.9％）は、 そうでない学生の正答率（38.1％）よりも高い結果となっているのです。
さらに、「金融教育を受けた」と認識している学生は、金融・経済情報の入手頻度やお金の長期計画をするなど、 望ましい金融行動をとる割合も高く、幼少期からの金融教育がいかに重要であるかが分かります。
出典：金融広報中央委員会「金融リテラシー調査2022年調査結果」【3-4.金融教育を求める声・実施状況・効果】より転載
子どもの「生きる力」を育てる教育
では、子どもには一体どのような金融知識が必要なのでしょうか。
金融広報中央委員会のサイトでは、金融教育について下記のように記載されています。
「金融教育は、お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である。」
子どもがお金の価値の重さを知り、使えるお金には限りがあることを理解すること、そしてそれらを自分で学び、自身で考えて判断し行動していける「生きる力」を培うためにも、金融教育は欠かせないものとなっているのです。
そのため、幼少期からのお金にまつわる教育は、子どもがお金の大切さを知り、お金に興味を持ってもらうきっかけとしても大変重要な意味を持つと考えられます。
このような背景から、アイフィスでは幼少期からの子どもへの金融教育の重要性に着目し、ESG活動の一環として、社員の子どもを対象に「こども金融セミナー」を開催しました。
次章では、実際にセミナーの様子をご紹介します！
2.楽しく学ぼう！アイフィスのこども金融セミナー
今回設定したセミナーのメインターゲットは小学校低学年向け。お子さんがお金を使ってお買い物をし始める時期とも重なることから、「お金ってなに？」「お金はどうして大切なの？」という基礎的な内容に設定しました。
目標を決めて準備しよう
アイフィスで掲げたこども金融セミナーの目標は下記の3つ。メインは小学校低学年向けですが、社内の未就学児から小学校高学年までのお子さんも幅広く楽しめるように企画しました。
・お金の役割や大切さを知ってもらう
・親が働くことでお金が手に入ることを知ってもらう
・社員の子どもたち同士の交流の場を持つ
果たして、子ども達はお金に興味を持ってくれるのでしょうか！？主催者もドキドキしながらいざ開催です！
最初はお金のことを知ろう！お金の講座
当日は2歳（！）から12歳までのお子さん9名が集まってくれました。
「お金＝難しい」という苦手意識がつかないようイラストや大きな文字を使い、お子さんが楽しみながら学べるよう工夫しつつお金の役割を解説。
子ども達は初めてオフィスに足を踏み入れた緊張感からか、みんな真剣に講義を聞いてくれました！
＼ お店を題材にお金の必要性を解説しました ／
いざ実践！実際にお買い物をしてみよう
お金の役割を知ったら、次は500円分のお金を持ってお買い物コーナーで必要なものを買う体験です。
お買い物のルールは「名刺づくりに必要なペン」と「休憩で食べるおやつ」の2つを必ず買うこと！
しかし、お買い物コーナー内には1回50円で遊べる射的コーナーという魅惑の散財スポットが立ちふさがります。果たしてルールで決められたものをちゃんと買えるのか！？
いざスタートしてみると、誘惑に負けて真っ先に射的コーナーに走ったお子さんもいましたが、その後はみんな予算内で必要なものをちゃんと購入していました。
最終的に、余ったお金で駄菓子コーナーのおやつを買い足し、射的コーナーでしっかり遊んで上手に500円分を使い切っていました！
ちなみに今回、高学年のお子さんにはお買い物だけではなくお店の店員さん役も体験してもらうことに。
おつりの計算用に電卓も用意していましたが、みんな暗算でおつりを計算していてさすが上級生！と感心してしまいました。
そしてその後はお待ちかねのもぐもぐ休憩タイム！やはり自分のお金で買ったおやつは格別なようで、みんな嬉しそうな表情でお菓子を食べていました。
セミナー開始時は緊張して静かだった子ども達も、お買い物や射的コーナーを経てすっかりうちとけた様子。
初対面とは思えないほど仲良くワイワイと楽しい時間を過ごしていました。
次は名刺を作ってみよう！
続いては、親が働くオフィスで「働く」体験をしてもらうイベントです。
子ども達にやってもらうお仕事は、社会人の基本中の基本「名刺交換」。
ということで、まずは名刺交換に必要な自分専用のオリジナル名刺を作成開始！
Ａ４用紙に自分の名前が印刷されたアイフィスこども社員名刺のテンプレートに、お買い物コーナーで買ったペンやシールを使って子ども達に好きな絵や文字を描いてもらいます。
お子さんによって描く絵が全然違うのも面白い！
あるお子さんは「こども社員」という肩書き部分を「社長」に書き換えていました。将来大物になる予感・・・！
お宝あるかな？オフィス探検ツアー
名刺が完成するまでの間は、オフィスを探検ツアーの時間です。
アイフィス初の子ども向けイベントなので、オフィスを見るのも全員初めてです。
エレベーターに乗るだけでもハイテンションな子ども達。
執務エリアに到着すると、お父さんお母さんのデスクを興味津々で見て回っていました。
椅子に座ってキーボードに触れるだけでも大喜びです。
このオフィス探検ツアー、実は社内の2箇所に隠されたお宝（自社のノベルティ）が置いてあるのです。
ヒントを頼りに各ポイントでお宝を見つけた子ども達はとっても嬉しそうでした。
さらに、完成した名刺をプリンターで出力すると、子ども達がプリンターの周りに大集合！高速で出力される用紙を見て「早い！すごい！」「名刺になってる！」とみんなで嬉しそうに話していました。やはり動く機械は子ども達に大人気ですね。
いよいよお仕事体験。やってみよう！名刺交換
完成した名刺を子ども達に渡したら、先生役の社員が名刺交換のやり方を実演。
いざ、最後のイベント！名刺交換タイムです。
「○○です。よろしくお願いします」とたどたどしいながらも名刺を交換している子ども達。照れてしまってサッと名刺を受け取る子もいれば、大人顔負けに上手に名刺交換ができる子も。たくさんの名刺を交換できた子ども達はかなりご満悦の表情で、集めた名刺を数えていました。
大人と同じお仕事を体験できたこの機会は、とても貴重な経験になったのではないでしょうか。
